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小麦アレルギーやグルテンを控えている方にとって、日本の食卓に欠かせない調味料である醤油は、大きな悩みの種ではないでしょうか。多くの醤油には、醸造過程で小麦が使われているためです。しかし、諦める必要はありません。近年、小麦を一切使わずに、大豆や米などから伝統的な製法で造られた「グルテンフリー醤油」が増えてきました。このページでは、グルテンフリーでありながら、風味やコクもしっかりと味わえる、おすすめの醤油を厳選してご紹介します。あなたの食卓をもっと豊かにする一本が、きっと見つかるはずです。
Contents
醤油の歴史
醤油のルーツは、奈良時代に中国から伝わった「醤(ひしお)」という調味料にあります。この醤は、魚や肉、穀物などを塩で漬け込み、発酵させて作るものでした。
鎌倉時代になると、大豆を原料にした「溜(たまり)」という調味料が生まれました。これは、味噌を造る際に分離してできる液体のことで、この時代の醤油の原型とされています。この頃の「たまり」は、主に大豆と塩を原料としており、小麦は使われていませんでした。
現代でも「たまり醤油」という種類がありますが、これは一般的な濃口醤油と異なり、大豆を主原料とし、小麦をほとんど使用しない昔ながらの製法に近いものです。
小麦が使われるようになったのはいつから?
大豆と小麦を併用して、現在の醤油に近いものが作られるようになったのは、戦国時代から江戸時代にかけてです。
特に、江戸時代中期に関東地方で「濃口醤油」が発明されたことが大きな転機となりました。それまで主流だった大豆中心の醤油(たまり)に対し、炒った小麦を加えることで、香りが高く、色も鮮やかな醤油が生まれたのです。

想像したよりかなり前から使われていたんですね。その頃は今と違ってお米中心だったでしょうから、調味料ぐらいなら小麦が入っていても健康に問題無かったのかな?
なぜ小麦が加わったのか?
小麦を加えることには、以下のようなメリットがありました。
- 香り立ちが良くなる: 炒った小麦から生まれる香ばしい香りが、醤油の風味を豊かにしました。
- 色と味のバランス: 小麦のでんぷん質が糖に変わり、色味や味に変化をもたらしました。大豆が主に「旨味」を生み出すのに対し、小麦は「香り」と「甘み」を生み出し、両方をバランスよく含むことで、現在の濃口醤油の複雑な風味が完成しました。
このように、醤油はもともと大豆が主原料でしたが、より美味しく、より料理に使いやすいものへと進化する過程で、小麦が重要な原料として加わったのです。

香り、風味のことも考えられていたとは意外でした。
グルテンフリー醤油5選
日本でも手軽に購入できる、おすすめのグルテンフリー醤油を5つご紹介します。
イチビキ 「小麦を使わない丸大豆しょうゆ」
イチビキ「小麦を使わない丸大豆しょうゆ」
イチビキの「小麦を使わない丸大豆しょうゆ」は、グルテンフリー醤油の中でも特に手に入りやすく、多くの人に愛用されているロングセラー商品です。一般的な濃口醤油に近い味わいで、普段の料理に幅広く活用できる万能な一本です。
1. 小麦を一切使わない「安心」
原材料は大豆、食塩、アルコールのみと非常にシンプルです。小麦を完全に排除しているため、小麦アレルギーの方や、グルテンを控えている方も安心して日々の料理に使うことができます。
2. まろやかで深い「旨味」
丸大豆を100%使用し、昔ながらの製法でじっくりと醸造しています。これにより、大豆本来のまろやかな旨味が凝縮され、角のない奥深い味わいに仕上がっています。通常の醤油のような尖った塩辛さがなく、素材の味を優しく引き立ててくれます。
3. どんな料理にも合う「万能さ」
そのクセのないまろやかな風味は、煮物、炒め物、かけ醤油など、和食全般に幅広く活用できます。普段使っている醤油と同じ感覚で使えるため、グルテンフリーの食生活を始めたばかりの方でも、違和感なく取り入れることができます。
「小麦を使わない」という機能性だけでなく、美味しさでも選ばれているこの醤油は、食卓に安心と豊かさを届けてくれる一本です。

原材料:大豆(アメリカ産)・食塩・アルコール
内容量:500mlまたは200ml
キッコーマン「いつでも新鮮 えんどうまめしょうゆ」
キッコーマンの「いつでも新鮮 えんどうまめしょうゆ」は、大豆と小麦を一切使わずに、えんどう豆を主原料に造られた新しいタイプの醤油です。
大豆アレルギーや小麦アレルギーの方、グルテンフリーの食生活を送っている方も安心して日本の味を楽しめるよう開発されました。
えんどう豆ならではのすっきりとした風味と、まろやかな味わいが特徴で、通常の醤油と変わらない感覚で幅広く料理に使えます。また、「いつでも新鮮ボトル」の二重構造により、開栓後も酸化を防ぎ、醤油の風味が長持ちするのも嬉しいポイントです。

原材料:えんどう豆(アメリカ産)
内容量:200ml
伊藤商店 「傳右衛門 溜」
「傳右衛門 溜」は、愛知県にある老舗醸造蔵、伊藤商店が手がける、三年熟成のたまり醤油です。
この醤油の最大の特徴は、手間と時間を惜しまない伝統的な製法にあります。国産の丸大豆と天然塩のみを原料に、二百年もの歴史を持つ杉桶で、じっくりと3年以上の歳月をかけて天然醸造されます。これにより、大豆本来の旨味が最大限に引き出され、濃厚でありながらまろやかな、深い味わいが生まれます。
その味わいは、とろりとした美しい照りがあり、口に含むとまろやかなコクが広がり、後を引くような豊かな風味が楽しめます。煮物や照り焼きに使えば、料理に深い色と味わいを与え、少量でも十分に味が決まります。刺身や寿司、豆腐といったシンプルな料理に使うと、その繊細な旨味が素材の味を格段に引き立てます。
単なる調味料ではなく、職人のこだわりと自然の恵みが詰まった「傳右衛門 溜」は、食卓を豊かにする上質な逸品として愛されています。

原材料:大豆(国産)(分別生産流通管理済)、食塩
内容量:720mlまたは200ml
大正屋醤油店「お米から造った 純米しょうゆ」
大正屋醤油店の「お米から造った 純米しょうゆ」は、醤油の主原料である大豆と小麦を一切使わず、お米と食塩のみを原料に造られた新しいタイプの醤油です。
お米のデンプンを糖化させ、麹の力でじっくりと発酵・熟成させることで、米由来の自然な甘みと、まろやかでやさしい旨味が生まれます。
小麦や大豆アレルギーを持つ方でも安心して日本の食卓を楽しめます。煮物やかけ醤油として、通常の醤油と同じように使えるだけでなく、その上品な甘みが、特に和え物やドレッシングに使うと、料理をワンランク上の味わいに仕上げてくれます。

原材料:酒粕(国内製造)(島根県産)・米粉(島根県産)・食塩(オーストラリア)
内容量:720mlまたは150ml
高橋商店「そら豆醤油」
そら豆醤油は、その名の通り、大豆の代わりにそら豆を主原料として作られた新しいタイプの醤油です。通常の醤油は、大豆と小麦を主原料としています。しかし、そら豆醤油はそら豆と食塩のみで作られているため、以下のような特徴があります。
1.大豆アレルギーの方でも安心:大豆を一切使用していないため、大豆アレルギーを持つ方でも醤油の風味を楽しむことができます。
2.グルテンフリー:小麦も使用しないため、グルテンを控えている方にも適しています。
アレルギーや食事制限がある方でも、日本の食卓に欠かせない醤油を安心して使えるよう、代替品として開発されました。

原材料:そら豆(オーストラリア産)・食塩
内容量:500ml

私は現在、この商品を使用しています。原材料がシンプルながら普通に醤油として使えています。ただ、常温で置いておくと酵母の一種が浮いてきてしまうので(最初はカビかと思いました)冷蔵庫保存で早めに使い切るようにしています。
まとめ
このページでは、グルテンフリー醤油のほんの一部をご紹介しました。グルテンフリーというテーマで探しているうちに、大豆にアレルギーを持つ方のために、えんどう豆やそら豆を原料にした商品があることを知り、想像を超える進化に驚かされました。
食の多様化が進む現代では、アレルギーや健康に配慮した選択肢がますます増えています。この記事が、皆さんの食卓を豊かにする一本を見つけるきっかけになれば幸いです。