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スポーツドリンクは糖分が気になるため、なんとなく避けていた方も多いかもしれません。しかし、汗を大量にかく場面や、発熱時の水分補給では、水だけでは不十分です。
糖質やナトリウムなどの電解質を効率よく補給できるスポーツドリンクは、熱中症対策やパフォーマンス維持に欠かせません。このページでは、「ポカリスエットとアクエリアス、どう違うの?」「どんな時に飲むのが効果的?」といった疑問にお答えします。目的を理解して賢く飲むことで、あなたの身体をしっかりサポートしましょう。
Contents
ポカリスエット vs アクエリアス 正しい選びかた
ポカリスエットとアクエリアス。どちらも日本の国民的なスポーツドリンクですが、「どう違うの?」「どっちが身体にいいの?」と疑問に思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
実は、この二つのドリンクは、見た目や味が似ていても、開発のコンセプトや含まれる成分、そして効果的な飲み方が全く異なります。このページでは、それぞれのブランドが持つ哲学から、科学的な違いまでを徹底的に解説し、あなたの身体に本当に必要な1本を見つけるお手伝いをします。

糖分が気になるので月に1度飲むか飲まないかだったのですが、プール終了後に自販機でアクエリアスを買うことが増えてしまい(しかも美味しい…)このまま飲んでいて良いのだろうか?と疑問に思ってました。
ポカリスエット──「飲む点滴」という哲学
ポカリスエットは、大塚製薬が1980年に発売しました。その開発のきっかけは、点滴液をヒントにしたというユニークなものです。
誕生秘話:
開発者がメキシコ出張中に脱水症状を起こした際、現地の医師から「水分と栄養を効率よく補給できる点滴液」の存在を知ったことが始まりです。この経験から、「水分補給と栄養補給を同時にできる飲料」というコンセプトが生まれました。
ブランドコンセプト:
「汗で失われた水分と電解質をスムーズに補給できる飲料」として、体液に近い成分バランスを持つことを追求しています。そのため、単なるスポーツドリンクではなく、「飲む点滴」というキャッチフレーズで知られるようになりました。
ポカリスエットの成分と特徴
ポカリスエットの最大の特徴は、アイソトニック飲料であることです。
アイソトニック飲料とは?
体液とほぼ同じ浸透圧を持つ飲料のこと。運動によって失われた水分や電解質(ナトリウム、カリウムなど)が、胃や腸に負担をかけずに素早く吸収されます。大量の汗をかいた後、体内の水分や電解質が失われた状態(脱水状態)では、このアイソトニック飲料が最も効率的です。疲れた身体にゆっくりと、しかし確実に水分と電解質を供給し、失われた体液を補うのに適しています。ただし、運動中に飲むと、胃に長時間留まるため「胃がタプタプする」と感じることがあります。
最適な飲用シーン:
・発汗量の多い運動後
・入浴後
・発熱や下痢などの体調不良時
しっかり汗をかいて体内の水分と電解質が失われた状態や、脱水症状が懸念される時に飲むことで、失われたものを効率よく補給できます。甘みがしっかりとしているため、疲れた体へのエネルギー補給としても有効です。

牡蛎に当たって何も食べられないとき、ポカリスエットとアクエリアスを1本ずつ飲んだのですが、ポカリのほうが美味しく感じたのはそういう理由かぁ!
アクエリアス──スポーツパフォーマンスを支える
アクエリアスは、コカ・コーラ社が1983年に発売したスポーツ飲料です。
誕生秘話:
1980年に発売されたポカリスエットが独自の地位を築き始めていました。コカ・コーラ社はこれに対し、ポカリスエットがカバーしきれていない、よりアクティブな「スポーツの現場」に特化した飲料を開発することを目指しました。
ブランドコンセプト:
「スポーツをする人の水分補給」に特化して開発されました。運動中のパフォーマンスを最大限に引き出すためのサポートを目的としています。
独自の成分配合:
ポカリスエットにはない、独自の成分を配合しています。
アミノ酸: 運動で疲労した筋肉の回復を助けるアミノ酸が含まれています。
クエン酸: エネルギー代謝をサポートし、疲労回復を促します。
ミネラル: ナトリウムやカリウムに加え、マグネシウムなどもバランス良く配合されています。
アクエリアスの成分と特徴
アクエリアスは、ハイポトニック飲料という浸透圧の低い飲料です。
ハイポトニック飲料とは?
体液よりも低い浸透圧を持つ飲料のこと。運動中、胃に内容物が留まるとパフォーマンスが低下する可能性がありますが、ハイポトニック飲料は胃から腸への移行が速いため、素早く水分を吸収できます。体内の細胞が「濃度が薄い液体が入ってきた」と感知し、濃度差を解消するために、水分を腸管から細胞へと急速に引き込みます。この仕組みが、水分補給を驚くほど速くします。
運動中は、汗をかくことで体内の濃度が高まります。そこにハイポトニック飲料を飲むことで、濃度差が生まれ、水分が瞬時に吸収されるのです。胃に留まる時間が短いため、運動中でも「タプタプ」しにくく快適に飲み続けられます。
最適な飲用シーン:
運動前・運動中
長時間のスポーツ
喉の渇きを感じた時
運動中にこまめに摂取することで、パフォーマンスの低下を防ぎ、身体のコンディションを良好に保つことができます。ポカリスエットよりも甘さが控えめで、すっきりとした飲み口なのも、運動中に飲みやすい理由の一つです。

プールの自販機にアクエリアスが置いてあるのも納得ですね~
目的別比較──賢い使い分けで身体をサポート
ポカリスエットとアクエリアスは、それぞれ異なる目的で設計されています。どちらが優れているというわけではなく、状況に応じて使い分けることが大切です。
●ポカリスエット
コンセプト:「飲む点滴」体液の補充
浸透圧:アイソトニック体液とほぼ同じ
主な成分:糖質、電解質(ナトリウム、カリウムなど)
味:しっかりとした甘み、ややとろみがある
最適なシーン:発汗量の多い運動後、脱水時、発熱時
●アクエリアス
コンセプト:「スポーツパフォーマンス」エネルギー補給
浸透圧:ハイポトニック 体液より低い
主な成分:糖質、電解質、アミノ酸、クエン酸など
味:甘さ控えめ、すっきりとした飲み口
最適なシーン:運動前・中、日常の喉の渇き、ダイエット中
使い分けのヒント
ポカリスエット:
すでに大量に汗をかいた後や、体調不良で食欲がない時など、失われた水分と電解質を効率的に補給したい時に最適です。
アクエリアス:
運動中にこまめに水分を補給しながら、パフォーマンスを維持したい時に向いています。糖分が控えめなので、日常的に飲むのにも適しています。
知っておきたいスポーツドリンクの豆知識
糖分は「悪」ではない
スポーツドリンクの糖分を気にする方もいますが、糖質は単なる甘味料ではありません。運動時のエネルギー源となるだけでなく、実は水分や電解質の吸収を促進する重要な役割を担っています。
水やお茶との違い
水やお茶だけでは、汗とともに失われたナトリウムやカリウムといった電解質を補給することはできません。これらの電解質が不足すると、水分を保持できず、脱水症状が悪化する可能性があります。スポーツドリンクは、水分と電解質をバランスよく補給できるため、熱中症対策には欠かせないのです。
まとめ
ポカリスエットとアクエリアスは、どちらも優れたスポーツドリンクですが、その真価は「いつ、何を目的として飲むか」で決まります。
ポカリスエットは、脱水時の身体を優しくサポートする「飲む点滴」として。
アクエリアスは、スポーツをする身体のパフォーマンスを維持する「スポーツ飲料」として。
それぞれの役割を理解して使い分けることで、あなたの身体はより健やかになり、日々の活動をパワフルに楽しむことができるでしょう。